【台湾移住のメリット・デメリット】海外渡航豊富な目線から【対策を含めて】

🌎 台湾に住む

海外移住を考えた時に最初にやるべきこと

こんにちは、TJ-ブリです。私のプロフィールはコチラです。

さて、今回は、海外移住ー台湾、その生活におけるメリット・デメリットです。

オリエンタルラジオの中田さんも実行した海外移住、さらに注目が集まっていると思います。

そもそもどこの国行くか、はとても大事な選択です。

今回は、海外移住を決めるための大切なエッセンスも紹介します。
必ずや海外移住の選択に役に立つと思います。

そして結果的に私は台湾を選びました。

結論、最高でした。
とりあえず、移住から長年経ってもほかの国の移住や日本帰国は考えられません。

台湾を選んだ理由、メリットをお話しします。

その一方で、パーフェクトな国なんてないと思います。
デメリットも正直に伝えます。そのデメリットの解決策・対応策付きです。

ぜひとも参考にしてください。

そもそもメリット・デメリットを語る前に・・・

さて、まず一番重要なことです。
海外移住を考えるにあたっては、最初に以下を考えることだと思います。これがまさにその移住先でのメリット・デメリット、そして私の場合もメリット・デメリットの軸となります。

  • 自分が何を大事にするか
  • 将来どうありたいか

私が実際に海外での移住を検討した際には、主に以下の点を重要視しました。

  • 子育て環境 特に治安、教育水準など
  • 仕事
  • 食事

順番にお話します。

子育て環境については、
子供がまだ小さかったので、治安、医療レベルの他、将来的に十分な教育を受けることができるかを考慮しました。

仕事という点では、
日本でも仕事があったので、日本との距離はできるだけ短い方がいいと考えていまして、できれば移動時間は5-6時間に抑えたいと考えていました。
また、ビジネスチャンスのほか、仕事をしやすい環境かといったところも考えました。

そして、食事
私の場合、一日に一食または多くとも二食しか食べないので、食事はとても重要です。
衛生面はもちろん、美味しさ、合うかどうかは重要視しました。

どうして台湾に決めたのか

結果的に台湾を選択した決め手は、こちらです。

子育て環境

中国語環境だけでなく、台湾大学始めアジア屈指の大学も多く、教育レベルは高いと言えます。
義務教育制度は整っており、また、政府自らが国際化に向かい率先して教育改革がなされている点も評価しました。
また、台湾の医療レベルも高いということも、この移住時に知ったことでありました。

その後、台湾の病院に色々とお世話になりましたが、それを痛感しました。こちらの記事「【2021年版 台湾の医療・病院事情 】旅行中・滞在中のもしもの時のために!」も参考ください。

仕事面

まず、私の場合、日本での仕事もあったので、日本との移動時間は短い方がベターと考えていました。
台湾の場合、台北~東京まで3-4時間と短いので、評価は高いものとなりました。

また、台湾人は真面目で礼儀正しい方が多く、その点でとても好意を覚えました。
同時に、仕事を一緒にするイメージが湧きました。

さらに、移住を考えた際に調べた限り、想定外の税制度や外国人に不利な制度はない(むしろ台湾政府は外国人の誘致に力を入れています)ことも考慮しました。
これも仕事でとても大事ですね。また別の記事で解説します。

なお、私の場合は、海外移住前から仕事や資金の目処が立っていたのですが、台湾でどれくらい稼げるか、普通はとても大事ですよね。
この記事では後段で台湾の平均賃金のデータや生活コストの概要についても紹介していますので参考にしてみてください。

食事面

皆さんもご存知の通り台湾と言えばグルメで美味しいローカルフードも多く、また、日本料理レストランの多さ、他国の料理の多さといったレパートリーの多さも重要な決定ポイントでありました。

その他

他のアジア圏でも候補に挙がったところはありますが、特に治安が良いこと、国民の民度が高いこと、アジア諸国の中でも特に日本に距離的に近いといったところは加点事由となり、
台湾が最も条件が揃っていたと思っています。

💡 海外移住先の選択方法はこちら

海外移住がしたい!海外移住がしてみたい!でも、どこの国がいいのだろうか・・・?

移住先にあたっては自分自身とよく相談することが必要となります。そして、自分の中で答えが出てきます。移住先の選び方はこちらの記事「【海外移住先選びに絶対必要】おすすめは自分の中に」で決めることができるはずです。

そして、じっくりその移住先国・移住候補国について調べて、海外移住を成功させましょう!

【海外移住先選びに絶対必要】おすすめは自分の中に【私はこうして台湾を選んだ】
海外移住に少しでも関心がある方は必見です。自分の気持ちの整理と、海外移住の準備に向けて大きな一歩を踏み出せる内容となっています。私が、どのように海外移住先を選んだか、どうして台湾を選ぶに至ったかも紹介します。コロナウィルスで海外渡航が難しい今こそ、この時期を利用し、海外移住の準備をしましょう。

台湾移住のメリット

このように、自分のプライオリティや将来を踏まえると、人によって、その土地に移住することのメリットとデメリットは変わるはずです。

ある人にとってはこれは許せる・譲れるけど、ある人にとっては絶対に譲れない、といったことはよくあります。

私の場合、上記を考慮点を踏まえると、メリットはこのように言えます。

  1. 治安が良い
  2. 社会保障制度が整理されており医療レベルが高い
  3. 自然や緑が多い
  4. 教育水準が高い
  5. 台湾人の民度は高い
  6. 日本との距離が近い
  7. 人種への公平性が高い
  8. 日本よりも税金が安い
  9. 食事レベルが高い
  10. 食事のレパートリーが多い

1ー4は、特に子育てを中心に生活する上で大事なこと、

4ー8は、仕事面、

9ー10は、食事面 に関することです。

それぞれ少し補足します。

1.治安が良い

台湾の治安が良いことはよく知られていますね。
市内であればあらゆるところにマンションやビルのカメラがあるので、そのあたりも防犯につながっていると思います。
そのせいで、よく言われるのは、財布が落ちていても誰も拾わないですし、すぐ届け出がなされ見つかることが多いと言われます。

また、日本と台湾では人口の差があるので、人口に対する事件の比率はわかりませんが、あまり凶悪な事件を見ることがなく、私は日本よりも治安が良いと思っています。

2.社会保障制度が整理されており医療レベルが高い

所定の要件を満たす外国人を含めて、健康保険に加入することができます。
保険制度は日本と同レベルに手厚いです。
また、現地国籍の方と外国人の保障の差はありません。

さらに、台湾の医療は、諸種調査によれば一定の評価が得られています。

日本の医者の知人達に聞いてみても、台湾の医療制度とレベルは高いと聞き、特に最新医療技術や薬の導入は早いようです。台湾の病院にて、世界の学会が頻繁に行われていることも客観的な根拠と言えます。

単身で済むにも、家族、子供と住むにも保険制度や医療制度はとても大事ですよね。

3.自然や緑が多い

首都台北でも、公園も多く緑を多く目にします。
山登りやサイクリングを楽しむ人も多く、自然がたくさん残されています。

緑を見ること・触れることは、ストレスの軽減になりますし、私は近所の緑のある道を散歩をしてビジネスのアイディアを出したりしています。晴れた日は気持ちいいですね。

首都台北でもたくさんの緑を楽しむことができます。私の気軽に緑を楽しめる場所5選はこちら「【台湾在住者が選ぶ台北の緑のオアシス5選】気軽にリフレッシュ 旅行でも!」にピックアップしています。台北でこんなに気軽に緑を楽しめるのは、本当に良いです!

【台湾在住者が選ぶ台北の緑のオアシス5選】気軽にリフレッシュ 旅行でも!
首都台北、都会の光景と共に緑も多い!緑を堪能することほど、精神的にリラックスできるものはありません。この記事では台北で気軽に楽しめる都会のオアシスを厳選して5つのみご紹介します。大人だけも良し、子連れも良し、台湾在住者も旅行者も…リフレッシュプランはいかがでしょうか。


※台北の中心にある都会のオアシス、大安森林公園。広大な公園内には緑が多く、リスなどの動物もたくさん見ることができます(Picture presented by Hugo_ob)。

4.教育水準が高い

有名な大学も多く、教育レベルは高いと言えます。
政府主導で、国際化に向けた教育制度の改革が進んでいます。

子供を早い段階で塾に入れたり、受験戦争が熾烈なのは日本と同じかもしれません。

台湾政府は、台湾の国際化のため、バイリンガル教育(中国語と英語の2か国語教育)を推進しています。家族連れで台湾への移住を検討する場合は、子供の学校選びが重要になると思いますが、バイリンガル教育の状況を踏まえて、こちらの記事「【台湾在住。子供の学校どうする?】目的別に小学校選びの不安を解消」にまとめています。
また、幼稚園から検討という方はこちら「【台湾台北 子供の幼稚園どうする?】安心して我が子を預けたい」が役に立つはずです。
お子様がいる方はきっと参考になると思いますよ。

5.台湾人の民度が高い

台湾人は一般的に親切かつ礼儀正しく、真面目な方の割合が多く、そして日本人に対しては特に友好的です。

  • エレベーターに乗る際、並ぶ
  • エスカレーターで端に寄る
  • 電車やタクシー乗り場もきちんと並ぶ

といった行為は、日本では当たり前かもしれませんが、海外では当たり前ではありません。
日本人としては、こういったマナーが守られるのは気持ちが良いと思います。

また、街の中で、台湾人に話しかけられることもあります。とてもフレンドリーです。
私は、台湾のこの人の雰囲気が、なんとなく日本の大阪、東京下町のように感じることがあります(少し古い人間なので今とは違うかもしれませんが)。

それだけではありません。

  • 奉仕の気持ちが高い方、いわゆるギバー(Giver)の割合が非常に高い
  • 見知らぬ人でも困っている人はすぐに助ける
  • 電車やバスで老人や子供へ席を譲る(とんでもなく早かったり、わざわざ遠い席から譲る光景もしばしば見ます。)

などなど・・・。
親、学校からの道徳教育の高さが、この道徳心の高さ、民度の高さを醸成しているのだと思います。

基本的なことなのですが、何をするにも・してもらった際にも
謝謝(xièxiè)!
が響き渡ることも、コミュニケーションを気持ち良くさせてくれます ♪

この台湾人の道徳心の高さ、民度の高さは、私は人として本当に勉強させてもらっています。
台湾人の道徳心以外にも、台湾で学べるコトはこちら「【台湾で学べる!】人生が豊かになる5つのコト【成長&年収アップ】」です。人生をより豊かにするため、学びって本当に大事ですよね。

6.日本との距離が近い

台北-東京間で3~4時間です。

便数も多く、また、大阪、福岡、北海道等への便も充実しており、日本との往来が便利かつ効率的です。

日本との行き来が必要な方、やっぱり頻繁に日本にも帰りたい!といった方は台湾はベストな海外の一つと思います。

日本との距離が近いだけでなく、台湾には日本のモノが多い!
これも非常にメリットです!海外移住の不安と挫折の中に、母国が恋しくなってしまうことがあります。日本人は特にです。
その点、台湾は日本が大好き、日本のものが多い点、恵まれています。
詳細はこちら「【台湾にある日本のもの】本当に多い/海外移住の価値観が変わる!」を参考ください。

7.人種への公平性が高い

台湾では我々日本人は外国人ですが、差別的扱いは少ないと考えられ、様々な人種への許容度は高いと思います。

これも台湾の道徳教育が起因しているものと思います。

さらに台湾政府は外国人の誘致を勧めており、外国人の招聘や雇用に対して様々な優遇があります。

ダイバーシティの許容度が高いという点は、2019年にアジア初の同性婚が合法化されたことでも有名になりましたね。

国よっては、日本人も、生活面や社会的にもビジネス的にも差別的扱いを受けることがあると聞きますので、人種や差別の公平性も移住を考える上では重要な要素ですね。

8.日本よりも税金が安い

法人税率は20%、個人所得税率は所得の多さに応じて5%-40%の累進課税(私が来た時は最高は45%まででしたが2018年から軽減されました)で、日本のような事業税・住民税はありません。

海外によっては、不測の税金が発生することがありますが、基本的には日本の税制から見て驚くようなものはないと思います。

むしろ、税金は、日本はかなり複雑で、かつ高い状況にあり、
税金は、会社でも個人でも台湾の方が全体としては安いと言えます。

但し、富裕層の方やたくさんの資産を保有している方については注意が必要です。
台湾は、いわゆるタックスヘイブンではないのでそのあたりは対策が必要となります。
台湾の税金については、こちら「💡【誰でもわかる台湾の税金】わかりやすく把握【移住・ビジネスでは必須】」で基本・概要を把握できます。台湾人の会計士監修です。移住でもビジネスでも必ず役に立つはずです。

そして、税金だけでなく、個人の給与といった収入を考えた場合に重要なのが手取り
こちらで日本と台湾の手取りを徹底比較しています。大きな差はまさに目から鱗。台湾のメリットが一目瞭然です。

日本VS台湾の給料「手取り」徹底比較【うそ⁉こんなに差!】
お待たせしました、2022年版の給与手取りの日本と台湾の徹底比較です。 同じ給与年収の額面で、台湾と日本でどのくらい手取りが違うのか、逆に言えば差し引かれる社会保険や税金にどの程度差があるのか?具体的な数字と共に解説しました。 これは貴重な情報と思います!心してお読みください。

9.食事レベルが高い

街のレストラン、夜市、ドリンクスタンド等、飲食店は非常に多いです。さすがグルメ大国です。

競争が激しく、台湾人の舌は非常に肥えており、
残っている飲食店は激しい競争に勝って生存しています。
高いレベルを維持できるゆえんと思います。

衛生面も相当程度ケアされており、衛生上の問題があるとマスコミで報道されます(報道されてしまえば、閉店を余儀なくされるケースが大半です)。そのあたりも評価できます。

 

10.食事のレパートリーが多い

台湾のローカルフードも多くの種類があります。

(ローカルフードと言っていいかわからないものもありますが)牛肉麵(ちょっとぜいたくなオススメ5選はコチラ)、擔仔麵(タンツー麺)、滷肉飯(ルーローファン)、米粉(ビーフン)、小籠包、菜脯蛋(切干し大根入りの卵焼き)、ワンタン、鶏料理、各種青菜(葉物の野菜を炒めたり・茹でたりして食べます)、烏魚子(カラスミ)料理、各種スープ、
などなど、数え切れません。ほんとに様々です。

また、台北市内のみならず、他の都市でも、日本食、中華、イタリアン、スペインなどなど、様々な国の料理を楽しむことができます。
移住後、現地の料理に偏ると飽きてしまうことがありますが、台湾はその懸念が一切ないと言えます。

台湾移住のデメリットを考える

他方で、デメリットについてです。

一般的には以下の事項が挙げられると思いますが、デメリットと言えないものもあると思います。

  1. 国としての微妙な立場による諸種弊害
  2. 暑い季節が長く、通年湿度が高い
  3. バイクが多い
  4. 空気が悪い
  5. 賃金水準が低い
  6. 不動産・家賃が高い

デメリットについては、
移住するにあたって、それを解決できるか、克服できるか、または我慢できるか、
これらも併せて考える必要があります。ずっと嫌なまま住むのは正直辛いですからね。

1.国としての微妙な立場による諸種弊害

まずはこれだと思います。

そもそも台湾は中国との関係にて、国際的には国として認められるか微妙な立ち位置にいます。

実際に国連には加盟できていませんし、コロナウィルスでも話題になったWHOにも加入できていません。

また、2021年4月現在、わずか15か国としか国交がありません(ちなみに日本と台湾は正式な国交はありません。詳しくはこちらの記事も参照ください)。

台湾と国交のある国

  • 大洋州(4か国):ツバル、マーシャル諸島共和国、パラオ共和国、ナウル共和国
  • 欧州(1か国):バチカン
  • 中南米・カリブ(9か国):グアテマラ、パラグアイ、ホンジュラス、ハイチ、ベリーズ、セントビンセント、セントクリストファー・ネーヴィス、ニカラグア、セントルシア
  • アフリカ(1か国):エスワティニ

※出典:外務省ホームページ https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taiwan/data.html

さらに、新聞報道でもあるように、中国、アメリカの利権争いの狭間にいます。

一般的に、国家間での争いに巻き込まれるリスクが言及されることもあり、国としてリスクがあること、また、日本は台湾を正式な国家と認めていないことから、日本との協定や条約が限定されています。例えば、海外に住んでいてもその国で年金を払う限りは日本の年金を継続できるといったメリットがある年金協定は、日本台湾間では締結されていません。

このデメリットに対して

但し、私がこれまで住んでいる限りは今のところ直接的な問題は生じておらず、ここは今後の政情を見ながらリスクが高くなる局面を見ていくほかないと思っています。

また、日台間で言えば、民間の団体同士が互いに努力をしており、例えば租税条約は実質的に有効になっており、日台間で課税上の問題が生じた場合の相互で協議する枠組みや、互いの投資や事業に関する税金(配当金、利息、ロイヤリティにかかる源泉所得税)の軽減を図ることができる等の取り決めがなされており、実質的な交流が図られています。

2.暑い季節が長く、通年湿度が高い

夏場は暑いです。台北市内は30℃後半になります。

また、湿度が高いので外ではなかなか汗が引きません。湿度は年間通じて高い。この気候が好きなのは、黒い小さく速い生き物で、これはなかなか避けられません。

そもそも高温多湿の環境は、家の中のあらゆるところでカビが生じやすくなり、衣類もしっかり対策していないとカビが生えるという話はよく聞きます。

 

このデメリットに対して

冷房はどこでも完備されていますが、高湿度に対応するためには除湿機は欠かせません。

私は、パナソニックさんのものを2台、台湾で購入しました。一日中稼働しており、大型ですごい吸収力です。

1日に一回以上、5リットル程度の除湿機のタンクの水を捨てています。毎日、空気中にこんなにも水があったのかと驚きます。

除湿機と衣類のカビ取り対策によって、湿気の問題は概ね解決されます。他にもいろいろと対策できますので、これはまた別の記事で紹介しようと思います。

また、黒い生き物の事情と対策についても、別の記事で紹介しようと思います。

なお、私の妻はたまに言いますが、湿度が高いことは女性にとってはお肌にとって嬉しいようです。乾燥の激しい日本に比べるとお肌の状態が良く保てるようですね。
確かに、台湾人の方はお肌がキレイな方が多いように思います。
湿度が高いことは、顔の老化や美肌にはメリットですね 笑。
ただし、紫外線は強いのでお気をつけください。


※台東の海 photo by Clement Souchet

3.バイクが多い

バイクは、台湾でメジャーな乗り物の一つです。

手軽に移動できるため、台湾人にとってとても便利な乗り物として多くの人が購入して活用しています。

以下のような台湾の通勤時のバイクの写真を見たことはないでしょうか。これ、本当ですね。

朝、よくこの光景を目にします。

Kaohsiung, Taiwan — January 25, 2014: As the traffic lights turn green a multitude of scooters hurries to cross a major intersection in Kaohsiung City.

バイクが多いこと自体はデメリットではなく、その多さから、マナーの悪い方、事故や危ない目に合うことが相対的に多いということになります。

狭い路地でもすごいスピードで走ってきたり、駐車をするために歩道を走ったり、交差点をショートカットするために歩道に入ってくるバイクもいます。

もちろんルール違反です。子持ちの私としては、もう少しルールを守って欲しいと思います。

このデメリットに対して

外では、歩道を歩く際も、青信号の横断歩道を渡るときも気をつけるようにしています。
特に子供にはよく言い聞かせています。
家族ともども警戒心は付いてきたと思います。
事故は忘れた時に起きます、そのため、事故のニュースを見る度に家族でシェアをしたり、再度意識を高め合います。

4.空気が悪い

排気ガスもそうですが、台湾南部を中心に工場や火力発電の関係で空気汚染は社会問題の一つです。

PM2.5などの諸種大気汚染の指標を示すAPI(Air Pollution Index)を見ますと、台湾南部を中心に数値が高いです。

ただし、日本と比べて見ますと大きな差はないですし、中国大陸やインドなどもっと深刻なエリアに比べますと、そこまで高い数値ではありませんが。

このデメリットに対して

ちなみに私の家では、ダイキンさんの大型の空気清浄機を入れています。家ではなんとなくフレッシュな気持ちになります。

5.賃金水準が低い

これは一般的に言われますし、統計データだけ見ますと確かに台湾の賃金水準は低いように見えます。

この点は、総合的に考える必要があるので、長くなります。

台湾と日本の収入面の差

まず、台湾行政院のデータによると、
2021年2月現在の経常的平均月収は「42,835台湾元(約16万円」、
2020年の平均総月収は「54,160台湾元(約22万円)」となっています。

また、最低賃金は、2021年1月1日からは「24,000台湾元(約9万5千円)」とされています。

日本の平均賃金は、令和元年の国税庁民間統計によると年平均にて4,364千円とされています。月に換算しますと「約363,667円」とです。

日本の賃金に比べると台湾の賃金は低い状況です。

※但し、私の印象ですと、この1-2年で円安台湾ドル高が進んだので、円換算するとその差は縮まってきています(つまり、2年ほど前は1台湾元=3.5円程度でした。例えば平均賃金を5万5千台湾元とすると、円建てでは192,500円から、2021年12月の4.1円換算では225,500円となりました。為替の影響は本当に大きい!)。

台湾と日本の支出面の差

但し、台湾で生活することを考え、支出も踏まえて、台湾と日本の比較をするとどうでしょうか。台湾と日本のそれぞれの物価を簡単に比較してみたいと思います。

まず、結論として、後述の台湾の不動産関連は高いものの、その他の物価は台湾の方が安いことが言えます。

経済力や物価を比較する際に利用される、ビッグマック指数で見てみましょう。

本来、物価を図るには本来もっと複雑な計算が必要になりますが、ここでは現在の為替レートにてどの程度の差があるかだけで計算しています。

台湾 
ビックマック販売価格:72台湾元
1台湾ドル=3.85円 → 約277日本円
日本 
ビックマック販売価格:390日本円
1台湾ドル=3.85円→ 約99台湾元

両者はおよそ「29%」もの差があります。

つまり同じお金を持っていても、台湾の方がやや低コストで生活ができることが言えます。

この他の住居費用、生活コスト、食費等の台湾の支出事情についてはこちらの記事でもお話ししています。一人暮らし・カップル・子持ち家庭に分けて分析しているのは、2021年4月時点ではこの記事だけです!ぜひご参考ください。

台湾と日本の収入・支出面の差を総合的に考えると・・・

非常に単純計算になりますが、
結論としては、

日本の収入は、台湾よりも+16.5% 高い
しかし、支出は台湾の方が-29% 低い

という結果になります。

この賃金が低いというデメリットは、デメリットとも言えない

つまり、台湾の方が収入額は低いものの、支出はより低いため、生活水準は台湾の方が相対的に高いと言えます。

なお、台湾の方が税負担や各種社会保障負担も安いので、手取りで考えるともう少し台湾の方がゆとりのある暮らしと言えそうです(但し、社会保障の実質的な内容も差があるわけで、これも単純な比較となります)。

※詳細はこちらの記事を参考⇒ 💰日本VS台湾の給料「手取り」徹底比較【うそ⁉こんなに差!】

一般的にデメリットと言われていた台湾の賃金の低さは、台湾で生活をするということで考えると、必ずしもデメリットと言えなそうですね。

参考
ちなみに、ビックマック指数が高い上位5位は以下の通りです。

  • 1位 スイス(6.91ドル、760円)
  • 2位 レバノン(5.95ドル、655円)
  • 3位 スウェーデン(5.76ドル、634円)
  • 4位 米国(5.71ドル、628円)
  • 5位 ノルウェー(5.55ドル、611円)

1ドル=110円にて換算。

同じビッグマックでもここまで大きな差があるんですね!
日本のビッグマックは390円ですから、ん?そもそも日本の経済状況・物価って?いう議論もできそうですね。
ビッグマック指数(The Big Mac index)の元データについてはコチラ →https://www.economist.com/big-mac-index

台湾の物価もどんどん上昇している
2021年は、飲食店をはじめ物価情報が目立ちました。不動産価格のみならず、ものの値段も徐々に上がっている傾向です。他方で賃金水準は依然として低いままなので、これは台湾の社会問題と言えそうです。

6.不動産・家賃が高い

日本と比べても台湾の不動産は高いと言えます。台北は東京以上と思います。坪1千万円以上で取引されるものもあります。

不動産売買価格は年々上昇しており、台北、台中、高雄の主要都市の建設ラッシュも進んでいます。

最近では、売買の価格につられ、賃貸家賃の金額も上昇傾向です。

上述の通り、日本に比して、賃金水準は低い一方で、物価も安いはずですが、不動産は別となっています。

そのため、富裕層を除いては不動産を購入ができない、かなり条件を譲歩しなければ購入することができないといったことが頻繁にあります。
賃貸も年々賃料が増加しているので、契約の更新時に敢えなく退去せざるを得なくなったという話もありました(最近、こういったことが社会問題となり、賃借人を保護する法改正が進んでいます)。

他方で、大家としては、賃借人が見つからないケースがあるのですが、不動産価格は上がっている、下がらないと信じている方も多いのでそれでも良いという話もよく聞きます(いつしかの時代の日本にも似た現象がありましたね)。

このデメリットに対して

そんな中でも、家探しは重要です。衣食住の一つの要素です。

物件自体はたくさんありますし、大家次第では交渉可能なので、良い大家さんと巡りあって頑張るしかないということになります。

住居探しの方法、注意点、実際にあったトラブル事例と対策は、こちらの記事にまとめています。住居は大切です。これでぜひとも良い住居を見つけて下さい! 

 

上記デメリットも踏まえて、台湾に移住し生活をしてから「ここなんとかならないものか!?」と思ったものは、こちらの記事「😩【ここどうにかならない!?台湾!】台湾移住生活で困ったこと、何とかならないのか!全部ぶっちゃけます!」で紹介しています。

まとめ

今回は、海外移住ー台湾、メリットとデメリットをお話しました。

海外移住にあたっては、まずは移住にあたって自分が何を大事にするか、将来どうありたいかを考えることだと思います。

これによって、メリットとデメリットは人によって変わってくると思います。

今回、一般論も含めつつ記載しましたが、まずは住みたい候補の国について、自分なりにメリット、デメリットを書いてみて下さい。

そして、デメリットに対しては、それに対して解決策があるか、我慢できるものか、考える必要があります。

メリット

  1. 治安が良い
  2. 社会保障制度が整理されており医療レベルが高い
  3. 自然や緑が多い
  4. 教育水準が高い
  5. 台湾人の民度は高い
  6. 日本との距離が近い
  7. 人種への公平性が高い
  8. 極めて高い税率ということはない
  9. 食事レベルが高い
  10. 食事のレパートリーが多い

デメリットと対応

  1. 国としての微妙な立場による諸種弊害
    →日本とは正式な国交はないが民間の団体同士が交流をしており、往来は問題なく、実質的な協定、例えば国家間の租税の取り決めも結ばれている。
  2. 暑い季節が長く、通年湿度が高い
    空調、除湿機など
  3. バイクが多い
    →歩道や横断歩道でも気を付ける必要がある
  4. 空気が悪い
    →世界の空気汚染の数値との比較、及び空気清浄機
  5. 賃金水準が低い
    支出面も考えると必ずしもデメリットと言えない
  6. 不動産・家賃が高い
    家探しは一工夫がいる 賃貸の場合は特に良い大家が決め手

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